- 症例
根管治療
患者さんは右下の奥歯の腫れと咬んだ時の痛みを訴えて来院されました。
レントゲン検査したところ、歯の中の神経が死んで感染が骨まで進んで、周囲の骨が溶けてしまっていました。CT撮影にて立体的な炎症の範囲を確認したところ、歯根1/3〜1/2の範囲に及んでおり、治療の期間が長くかかることを説明し、同意を得たので治療開始しました。
歯根(青矢印)の周囲にある黒い範囲(赤矢印)が骨が溶けているところです。周囲の白い部分が健康な骨です。
ラバーダムというゴムのカバーをして、唾液からの感染を防止し、顕微鏡下にて神経の残骸と感染源を除去しました。
その後、神経が入っていた部分に緊密に薬を入れて終了。今回は骨の溶けている範囲が広かったので骨の再生能の高いMTAセメントを入れました。
根管(神経のはいっていた管)に緊密にMTA(黄色矢印)が入っているのが確認できます。黒く溶けていた周囲の骨も回復し白くなっています(赤矢印)
患者さんの痛みもなくなっていましたので、この後に歯を被せていきました。
費用 : 精密根管治療 : 132000円(税込み)
期間・回数 : 3ヶ月・8回
リスク:根管治療後に再感染することがあります。また、歯根破折する(歯根が割れてしまう)ことがあります。